Vol.03 パラチノース®ができるまで

前回の記事では、パラチノース®が持久系スポーツに適している理由について、説明をしていただきました(前回の記事を読む)。パラチノース®はいったいどのように作られるのでしょうか。より理解を深めるため、パラチノース®ができるまでを紹介します。

パラチノース®はどのようにして作られる??

パラチノース®はどのようにして作られるようになったのでしょうか?

宮崎さん : 実はパラチノース®は今から30年以上前に物質として存在は発見されていたのですが、1980年代に抗齲蝕性、いわゆる「虫歯になりにくい」ことがわかり、食品向けの開発が始まりました。そして1985年にDM三井製糖が酵素を固定化する方法で大量生産することに成功し、食品として販売がはじまりました。

虫歯になりにくいんですね! これはサイクリストにとっては朗報です。なにしろ走りながら歯を磨けませんので……。ところでパラチノース®はどのように作られるのですか?

宮崎さん : パラチノース®は砂糖から作られていますので、まず砂糖自体の作り方を簡単に説明します。
砂糖は、さとうきびや、てん菜といった植物が原材料です。いずれも砂糖をたくさん含んでいて、さとうきびは竹のような、てん菜はカブのような見た目をしています。
パラチノース®は、現在はドイツで製造したものを輸入しています。ヨーロッパでは砂糖の原材料として、てん菜が主流です。

パラチノース®はてん菜(砂糖大根)が原材料

宮崎さん : てん菜からどのように砂糖が作られるかというと、まずてん菜の葉っぱを落として、根っこの部分を細かく切って水につけて絞り、含まれる成分を抽出します。
最初にできあがったシロップ状のものをひたすら濾過し、砂糖以外のものを除去します。それを最後に煮詰めて結晶にしたものが砂糖です。

宮崎さん : この結晶化する前の濾過したシロップに、酵素で反応させることでパラチノース®を作っています。酵素反応には、プロアミノバクターという微生物を使っていて、味噌やお酒を発酵させるのと似た原理をイメージして頂ければと思います。
この微生物はタイのさとうきび工場の土壌で発見されたんですよ。

酵素の力を使って砂糖から生成:イメージ

糖を発酵させるってことですか? 珍しい技術なのでしょうか。

宮崎さん : 微生物が生きるために、栄養源として糖は必要です。したがって何を発酵するときでも必ず糖を使っています。例えば、ビールを作るビール酵母も糖をたくさん使ってアルコールを作ります。アミノ酸もしかりですね。

しかし、糖を発酵して糖を作るというのはあまりないかもしれません。
『発酵された糖』というのはけっしてパラチノース®が唯一ではありませんが、砂糖から作られている糖は少ないです。

ピュアパラシリーズ:イメージ

ピュアパラシリーズ

ピュアパラ(ノンフレーバー)1kg
1,980円(税込)
栄養成分(100gあたり)
エネルギー : 380kcalたんぱく質 : 0g脂質 : 0g炭水化物 : 94.9g糖質 : 94.9g食物繊維 : 0g食塩相当量 : 0g
ピュアパラ スティック20g×10袋入り
980円(税込)
栄養成分(1袋:20gあたり)
エネルギー : 76kcalたんぱく質 : 0g脂質 : 0g炭水化物 : 19g糖質 : 19g食物繊維 : 0g食塩相当量 : 0g

写真 : 小野口 健太

Author profile ファンライド編集部

FUNRiDEでの情報発信、WEEKLY FUNRiDE(メールマガジン)の配信、Mt.富士ヒルクライムをはじめとしたファンライドイベントへの企画協力など幅広く活動中。もちろん編集部員は全員根っからのサイクリスト。

Vol.02 パラチノース®が持久系スポーツに適している理由2
「糖質を使い分けてみよう」

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「パラチノース®」って呼ばれているの?