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井村屋・スポーツようかんの開発秘話 | 南極観測隊を支えた「ようかん」と「パラチノース®」の意外な関係

目次

1896年(明治29年)に創業し、あずきを使った菓子をはじめ、肉まん、あんまんなど多岐に渡る商品を展開している井村屋。イノベーティブな企業風土の中で創業から120年以上の時を経て生まれたのが、パラチノース®を配合した持久系スポーツに特化した補給食の『スポーツようかん』です。

味と品質にこだわり続けてきた井村屋で、この商品がどのようにして生まれたのか。三重県津市にある本社を訪ね、その誕生までの道のりを紐解いてみました。

南極探検隊との共通点も。新たな挑戦を支えるようかん

長年、祖業としてようかんを作り続けてきた井村屋が新たな市場の開拓として開発していたのが、備蓄用に保存できる商品でした。井村屋グループ株式会社 品質保証・研究開発企画室の荻原佳典さんは、開発に向けての調査を進める中である意外な文献にたどり着いたのだそうです。

井村屋グループ株式会社 品質保証・研究開発企画室 室長代理 荻原 佳典さん

「創業当初からの歩みに関する資料に目を通していたら、南極観測船に井村屋のようかんを提供している写真を見つけたんです。嗜好品というよりアウトドアでの補給食として提供されていたようかんの存在を改めて確認することで、災害食やエネルギー補給食という位置付けのようかんに可能性を感じました。

南極観測隊にようかんを提供していたのが1958年頃で、それから60年以上経った今でも挑戦する人のためにようかんを作っていることに不思議な縁を感じますね。」

南極観測船「宗谷」と井村屋ようかん
左図下部に「四たび南極観測にお供して異常の無かった井村屋ようかん」と記載がある
南極観測船「宗谷」と井村屋ようかん
左図下部に「四たび南極観測にお供して異常の無かった井村屋ようかん」と記載がある

持久系スポーツでのようかんの役割を確立した、パラチノース®との出会い

歴史に名を残す挑戦者たちとの繋がりを感じながら、ようかんの新たな可能性を感じ開発した商品の一つがスポーツシーンを支えるようかんでした。開発初期では塩分と糖質の補給を目的にした幅広いスポーツに向けた商品を想定していましたが、ゆっくり吸収される性質を持つ持続性エネルギー源のパラチノース®との出会いによって、持久系スポーツに向けた商品開発にシフトしていったのだそう。

「歯磨き剤などに使用される還元パラチノース※については以前から耳馴染みがありましたが、それとは異なる性質を持つパラチノース®を知ったのは、DM三井製糖さんからの提案がきっかけでした。小腸全体でゆっくりと吸収されるためエネルギーが長持ちするという特性から、持久系のスポーツに向いていると感じました。

また、ようかんと相性が良いスポーツシーンは何だろうと考えたとき、マラソンやロードバイクといったロングディスタンス競技での補給が挙がったので、パラチノース®の特性とようかんの需要がマッチし、開発の方向性がグッと定まりましたね。」

こうして持久系スポーツにおける最後の頑張りを応援できる商品として開発したスポーツようかんには、即効性糖質のグラニュー糖と持続性糖質のパラチノース®︎をバランスよく配合。はじめから最後まで必要なエネルギーを効率的に摂取できる進化系のようかんが誕生しました。

※ パラチノース®と還元パラチノースの違いについては、以下のページをご覧ください。
https://www.msdm-hd.com/jp/contact/faq.html

短時間かつ片手で食べられる独自のパッケージ

スポーツようかんを語るのに欠かせないのが、開封時にゴミが出ない、押すだけで簡単に食べられるという特殊なパッケージです。

「押し出されたようかんの力でシール部が開封されて、走りながらでもそのまま食べることができれば、アスリートはよりレースに集中できると考えてこの形状にたどり着きました。既存の機械や包材では実現が難しかったので、機械メーカー、包材メーカーと共にゼロから作り上げました。

包材の細さや中身の粘度を調整し何度もテストを行って、ある程度形になるまで8ヶ月くらい。そこから更に改良を重ねて、納得のいくパッケージになるまではトータルで1年ほどかかりました。」

こうして出来上がった唯一無二のパッケージは2014年に特許を取得しました。(2014年 特許第6114206号取得)

「和菓子の井村屋」と「パラチノース®のDM三井製糖」が協働して市場へ(のアプローチ)!

「スポーツようかんの発売をきっかけに都市型マラソンでのブース出展を行うようになったのですが、はじめの頃はスポーツイベントについて明るくはなかったので、DM三井製糖さんと一緒に開拓していきました。井村屋とDM三井製糖さんでブースを半分ずつ分け合ったこともありましたね。未知の世界に足を踏み入れた感覚で、非常に面白かったです。

120年以上前に創業者が作ったようかんがあり、わたしたちが作ったスポーツようかんを現在地とすると、さらにこの先どんなものが作られるべきなのか……。スポーツに特化したようかんの先駆者としてのプライドを持って、50年後500年後にどんなものが求められるのかを考えながら開発するのも、わたしたちの役割かなと思います。」

ようかんの軌跡を振り返りながら語る荻原さんの瞳に映るのは、さらなる進化を遂げたようかんの姿。また、荻原さんからわたされたバトンを受け開発に携わる三好さんも「ようかんだからできることを活かしながら、さらなる付加価値を加え、より幅広いスポーツシーンに貢献できる商品に育てていきたいですね。」と、意気込みを語ってくださいました。

左:三好 雄介さん 右:荻原 佳典さん

道なき道をゆく感覚で手探りだった市場開拓。スポーツシーンでの新たなスタイルの補給食を作り上げた、井村屋とDM三井製糖の今後の展開にもご期待ください。

井村屋スポーツようかんの公式ページはこちら

パラチノースについてはこちら

トレラン、バイク、マラソン: 関連記事

01
持続性のエネルギー源

ゆっくり吸収される性質から、持続的にエネルギーを供給できる。
スポーツ、勉強、eスポーツなど、長時間エネルギーが必要な場面に適しています。

エネルギー源の吸収と放出を示すグラフ。砂糖・ブドウ糖は短時間で急激にエネルギーを放出し、パラチノースは長時間にわたり持続的にエネルギーを供給することを示しています。
02
植物由来の天然素材

パラチノース®は、てん菜から作られた砂糖を酵素変換したもので、
自然界では、はちみつなどに微量に含まれる糖質の仲間です。

酵素の力を使って砂糖から生成
03
すっきりとした甘さ

すっきりとして甘すぎず、
飲みやすい味です。

料理や飲料などに使用しても
素材の味を邪魔しません。

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