このページは過去にFunrideに掲載された記事です。
目次
ー前回の記事でスポーツドリンクからスペシャルドリンクをつくるというお話がありましたが、詳しく教えていただけますか?
宮崎さん(以下、宮):パラチノースは糖類なので、ただ水に溶かすだけでなく、さまざまなドリンクと合わせて活用することが可能です。
一番簡単な活用方法が、市販のスポーツドリンクにさらに追加で溶かしてしまうことです。
スポーツドリンクは汗で失われる電解質や、商品によってはビタミンやアミノ酸等が配合されているものもあるので、色々なものを補うことができます。
そこにパラチノースを追加することで、お手軽にオリジナルのスペシャルドリンクを作ることができます。
運動中は甘いドリンクだと飲みにくい……という方も多いですが、
パラチノースの甘さは砂糖よりもかなり低いので、スティックタイプのものを1~2本足すぶんには、そこまで味は大きく変わらないのではないかと思います。
実際に、スペシャルドリンクにパラチノースをかなりの量を使われている方も。
選手によっては「甘くて無理!」 となるギリギリまでパラチノースを入れたり、さらにすごい人は、いくら甘くてもいいから溶けるギリギリ限界までパラチノースを入れたりされる方もいます。
夏場は沢山飲むのでやや薄めに、冬場は濃いめに…などいろいろと調整して、ぜひ自分にとって一番よい配合を試してみてください!(笑)
ー他のものと混ぜてしまうと、パラチノースの特徴が弱くなるとか、デメリットはありますか?
宮:パラチノースの特徴が変わるということはないのでご安心ください。反対に、他の栄養素と組み合わせで使うとよいことが報告されています。
ー安心しました!
宮:ただ一点だけ、糖質の濃度が高くなると、水分の吸収が若干悪くなると言われています。最適な糖質の濃度は4~8%です。
とはいえ、ロングで補給しながら走る場合、胃の中で補給食やらジェルやら水分やらがごちゃ混ぜになっているので、正直そんなに気にしなくてもいいのかもしれません(笑)。
ーなるほど。反対に、水分補給と栄養補給を兼ねることができるのもいいですね。
宮:そうですね!
甘さが低いのもポイントです。砂糖で必要量を摂ろうとすると甘すぎることもあります。そうすると胃が受け付けなくなってしまう場合も。
運動中の補給は胃や腸にとっても負担が大きく、疲れてくると胃腸も動きが鈍くなります。すると食べ物が滞留してしまい、だんだん気分が悪くなってしまいます。
かといって補給を怠ると、エネルギーが枯渇してしまいます。そこで長時間エネルギーが持続するパラチノースを使えば、補給の回数も減らすことができます。
ロングトレイルなどの何十時間という競技時間のスポーツでは、補給食の量も減らせた、といったお声を頂くことも多いです。
現在はいろいろなメーカーの補給食にパラチノースが含まれています。好みに応じていろいろなタイプ(ジェル、固形物など)をチョイスすることができます。
ー想像以上にたくさんの食品に含まれていることがわかりました。パラチノースでお菓子を作る要領で、お好みの補給食を作ってもよいですね。
次回:パラチノースを使った補給食の作り方をプロチームマッサーの宮島正典さんに聞いてみた!【基本編】
vol.1:パラチノースが持久系スポーツに適している理由1「パラチノースって何ですか?」
vol.2:パラチノースが持久系スポーツに適している理由2「糖質を使い分けてみよう」
vol.3:パラチノースができるまで
vol.4:パラチノースって、どうして「パラチノース」って呼ばれているの
vol.5:パラチノース利用テクニック編「摂取するタイミングを見定めよう」
vol.6:パラチノースをスポーツで利用するためのテクニック 「市販のスポドリがスペシャルドリンクに!?(今回の記事)
vol.7:パラチノースを使った補給食の作り方をプロチームマッサーの宮島正典さんに聞いてみた!【基本編】
vol.8:パラチノースを使った補給食「ライスケーキ」の作り方をプロチームマッサーの宮島正典さんに聞いてみた!【アレンジ編/後編】
vol.9:パラチノース/富士チャレ攻略編
vol.10:パラチノースを使った補給食にぴったり。アスリート向けお菓子のかんたんレシピ
ゆっくり吸収される性質から、持続的にエネルギーを供給できる。
スポーツ、勉強、eスポーツなど、長時間エネルギーが必要な場面に適しています。
パラチノース®は、てん菜から作られた砂糖を酵素変換したもので、
自然界では、はちみつなどに微量に含まれる糖質の仲間です。
すっきりとして甘すぎず、
飲みやすい味です。
料理や飲料などに使用しても
素材の味を邪魔しません。