このページは過去にFunrideに掲載された記事です。
目次
➖前回の記事で、パラチノースか作られるプロセスがよくわかりました。そこで気になったのですが、パラチノースというネーミングの由来は何ですか?
宮崎さん(以下、宮):固定化酵素法で製造を始めたのは、DM三井製糖の岡山の工場なのですが、それ以前にパラチノースは成分として発見されていました。それがドイツ南西部のPalatinate地方にある研究所でしたので地名をとってパラチノースという名前になりました。
➖DM三井製糖の岡山研究所で先に発見できていたらオカヤマノースになったのに!
宮:なかなかパラチノースと言われても、日本人にはイメージしづらいですよね。オカヤマノースだったらよかったのですが・・・。パラチノースという名前は、よく合成甘味料や、薬品に間違えられます。ひどいときには恐竜の一種と思われることも・・・(笑)
ドイツは、てん菜の一大産地でもあり、てん菜糖の発祥地でもあります。実は、ヨーロッパで意外に砂糖が作られているのは、ナポレオンの政策(砂糖を自給自足しようとしててんさいに注目した背景があります)という歴史的背景もあるんです。
➖自転車競技もフランスをはじめとしたヨーロッパが中心ですから、このエピソードを知ると砂糖に親しみが沸いてきますね。
➖余談ですが、食事を摂った後の眠気が強くて、憂鬱になるくらいなのですが……。
宮:それは健康、体の反応が正しいということです(笑)
食べると眠くなる。これは正しいというか、正常です。人間は常に寝ていたいんですよ。
古来から、身体のエネルギーをセーブするために何もしていない時は寝て過ごすという本能があると言われています。しかし何も食べなければ死んでしまうので、食べ物を確保するため、狩りをするためだけに起きているんですよね。お腹がすくと、脳の指令としてオレキシンというホルモンが出て、覚醒状態を維持しようとすることが分かっています。つまり逆に、お腹いっぱいだと今すぐ狩りをする必要がないので、オレキシンが出なくなり、「狩りに行く必要ないよ、寝とけ~」といって、眠くなるというか(笑)。
現代のいつでも食べることができる食生活を送れるようになったのは、人類の長い歴史から見るとつい最近のことですから、身体の遺伝子的にまだ環境に追いついていないのかもしれませんね。
次回:パラチノース利用テクニック編「摂取するタイミングを見定めよう」
vol.1:パラチノースが持久系スポーツに適している理由1「パラチノースって何ですか?」
vol.2:パラチノースが持久系スポーツに適している理由2「糖質を使い分けてみよう」
vol.3:パラチノースができるまで
vol.4:パラチノースって、どうして「パラチノース」って呼ばれているの(今回の記事)
vol.5:パラチノース利用テクニック編「摂取するタイミングを見定めよう」
vol.6:パラチノースをスポーツで利用するためのテクニック 「市販のスポドリがスペシャルドリンクに!?
vol.7:パラチノースを使った補給食の作り方をプロチームマッサーの宮島正典さんに聞いてみた!【基本編】
vol.8:パラチノースを使った補給食「ライスケーキ」の作り方をプロチームマッサーの宮島正典さんに聞いてみた!【アレンジ編/後編】
vol.9:パラチノース/富士チャレ攻略編
vol.10:パラチノースを使った補給食にぴったり。アスリート向けお菓子のかんたんレシピ
ゆっくり吸収される性質から、持続的にエネルギーを供給できる。
スポーツ、勉強、eスポーツなど、長時間エネルギーが必要な場面に適しています。
パラチノース®は、てん菜から作られた砂糖を酵素変換したもので、
自然界では、はちみつなどに微量に含まれる糖質の仲間です。
すっきりとして甘すぎず、
飲みやすい味です。
料理や飲料などに使用しても
素材の味を邪魔しません。