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トレラン

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マラソンにおすすめのエナジージェル(ランニングジェル)と補給術を鉄人滝川次郎さんに聞いた。

このページは過去にDogsorCaravanに掲載された記事です。


目次

日本のトレイルランニング界にエナジージェルを普及させた滝川次郎さんにお話をお聞きしました。

DogsorCaravanでは特集記事「ゆっくり吸収される糖質、パラチノースを知る」をシリーズでお送りします。前回の第二回の記事では日本を代表するトップトレイルランナーの一人である小原将寿さんにレース中の補給の方法論について聞きました

第三回は 有限会社パワースポーツ代表取締役の滝川次郎 Jiro Takikawa さんにインタビューしました。 パワースポーツはOSJトレイルランニングレースシリーズの企画運営のほか、鎌倉・材木座のOSJ湘南クラブハウスで様々なスポーツイベントを開催しています。しかし、その始まりはエナジージェルを日本に紹介することでした。


マラソンやトレイルランニングは持久力とエネルギーが必要なスポーツです。特にフルマラソンやトライアスロンともなると、レース中に適切なエネルギー補給を行わないと、後半に失速したり、ハンガーノックに陥ったりする危険性があります。

そこで重要な役割を果たすのが、手軽にエネルギーを摂取できるエナジージェルです。

この記事では、数あるエナジージェルの中からマラソンランナーやトライアスリートにおすすめのエナジージェルを日本でスポーツに特化したエナジージェルを普及させてきたパイオニアであり、毎年数多くのトライアスロンやトレイルランニングのレースを完走するアスリートとしても活躍している鉄人「滝川次郎」さんに摂取タイミングや補給術をお聞きしてきました。
また、エナジージェルで起業しようと思ったきっかけから、パラチノースを成分にした「Challenger」を開発した理由もお話しいただきましたので、是非最後まで読み進めてください。。

第一回:補給のカギは吸収のスピードにあり
第二回:小原将寿選手に聞く、実践的なエネルギー補給の方法論
第三回:パワースポーツ代表・滝川次郎さんに聞く、スポーツ中のエネルギー補給の進化(この記事)
第四回:予想外に苦戦するも最後まで動き続けられた・パラチノースで補給しながら香港のトレイルランニングレースを走りました

ハワイでのエナジージェルとの出会い

滝川次郎(たきかわ・じろう)さん 有限会社パワースポーツ代表取締役。2000年に同社を創設し、スポーツ栄養食品やスポーツ用品ブランドの輸入、開発や販売を手掛ける。あわせてスポーツイベントの企画・運営も行い、トレイルランニングでは2007年の「OSJハコネ50K」や2008年から今日まで続く「OSJトレイルランニングレースシリーズ」のディレクターとして知られる。今年9月に60歳となってからもアスリートとしてスパルタンレース新潟でエイジカテゴリー優勝、アイアンマンマレーシアのハーフ完走とその勢いは止まるところを知らない。

DogsorCaravan 岩佐滝川さんはスポーツに特化した栄養食品を日本で展開してきたパイオニアであると同時に、トライアスロンやトレイルランニングのアスリートとしても活躍されています。スポーツニュートリションに携わることになったきっかけを聞かせてください。

滝川さん:前職でハワイのトライアスロン大会を立ち上げる仕事をしました。アメリカのエナジージェルのブランドが大会に協賛してくれたので、自分でもそれを食べて自転車で走ってみました。その時「これ、いいんじゃね?」と思ったんです。それがのちに輸入代理店として起業することになったパワーバーとの出会いです。

味も気に入ったし腹持ちもいい。それまで日本では栄養補給のための商品はあるけれど、スポーツをしながら補給することは想定されていなかったから、チョコレートバーを食べるくらいしか選択肢がなかったんです。これは売れると思いました。

DC滝川さん自身がトライアスロンやマラソンをしていたからこその出会いですね。

滝川さん:いえ、実はそのころはまだスポーツといってもエアロビクスやダイビング、テニスで遊んでいた程度です。パワーバーに出会ったのが、僕のトライアスロンやトレイルランニングを始めたきっかけなんです。

DCそれは意外です。「パワースポーツ」を起業されてからは順調でしたか。

滝川さん:順調なんてとんでもない。そのころ国内の大手メーカーがスポーツ向けのゼリー飲料を発売して人気を集めました。エナジージェルは甘ったるくて食感も悪いという人が多かったし、こちらは大手のように宣伝にお金をかけられない。輸入した製品がどんどん賞味期限切れになって、日々どうしようかと焦っていました。

転機は二つありました。一つはそのころ人気を集めはじめたトレイルランニングです。ロードマラソンの大きな会場だけでは商品を知ってもらえないと考えて、トレイルランニングの大会に出店しました。プロを目指していた石川(弘樹)くんとは前職の退職金をはたいてスポンサー契約をしました。

もう一つは東京マラソン。2007年の第一回大会からエキスポに出展していますが、最初は全然売れなかった。ところが2、3年すると海外から参加するランナーの皆さんが、見慣れたブランドだからとたくさんまとめ買いしてくれたのです。それを見た国内の専門店のバイヤーさんたちがパワーバーを手に取ってくれるようになりました。この頃からスポーツをしながら補給をするエナジージェルが日本でも浸透しはじめました。

インタビューのために愛知県新城市の「新城スパルタントレイルクラシック」の会場を訪ねました。

インタビューのために愛知県新城市の「新城スパルタントレイルクラシック」の会場を訪ねました。

ピンチがきっかけでパラチノースを製品に採りいれる

DC現在では様々なメーカーのエナジージェルがありますが、主な成分でみれば吸収の速いブドウ糖と吸収がやや速いマルトデキストリンを組み合わせたものが大半だと思います。そうした中で、ゆっくり吸収されるパラチノースを成分に取り入れた「Challenger」を開発して販売されています。どんな経緯でパラチノースを採用したのですか。

滝川さん:実は、パワーバーのエナジージェル製品が食品添加物の規制の変更で日本では販売できなくなるという出来事がありました。すでにエナジージェルの市場は大きく育っていて、わが社の主力商品でもあるのに、どうしたらいいんだろうと頭を抱えました。

その時、毎年春に出展していた宮古島トライアスロンで隣のブースでパラチノースが出展されていました。隣同士ということで担当者の方と立ち話をしているうちに、パラチノースを原料に取り入れたスポーツ中の補給製品ができるんじゃないか、と閃きました。2017年に水に溶かす粉末状の「パワードリンク Challenger」、2020年にはエナジージェルの「Challenger パワーリキッド」を発売しました。

DCパラチノースのゆっくり吸収されるという性質をどのように活かしたのでしょうか。

滝川さん:パワーリキッドについてはパラチノースに加えて、ブドウ糖とマルトデキストリンという吸収のスピードが互いに異なる糖質を組み合わせています。最初は単糖類で一番吸収の速いブドウ糖で出力を上げて、次に吸収の速いマルトデキストリンがエネルギーに変わる。そしてゆっくり吸収されるパラチノースが効いてきて、血糖値が急に下がらない、というイメージです。

粉末状のパワードリンクは主成分のパラチノースにブドウ糖を組み合わせていますが、こちらは他のエナジージェル製品から得られるエネルギーと組み合わせて、ベースとなるエネルギーを摂取することを想定しています。

パワードリンクについては「ドリンクでエネルギーを補給する」という点もユニークです。特にサイクリストの皆さんにとって、走行中に補給食を食べないことはあってもボトルのドリンクを飲まないことはありません。ドリンクからベースとなるエネルギーが摂れるメリットはすぐに理解されました。

パラチノースのウェブサイトより

自らのレース中はもっぱらエナジージェルで補給し、胃腸の不具合はなし

DC話変わって、滝川さんは国内外のトライアスロンやトレイルランニングのレースに精力的に出場しながら、最近60歳になられました。経験豊富なベテランアスリートとして、レース中のエネルギー補給についてアドバイスをいただけますか。例えば、丸一日かかるトライアスロンや、100kmや100マイルのトレイルランニングレースに挑戦するとしたら、どんなふうに補給食を用意しますか。

滝川さん:レース中は45分ごとにエナジージェルを一個摂るというのが基本です。あとは90分ごとに自社製品の「トップスピード」ですね。トライアスロンもフルマラソンも100マイルのトレイルランも同じです。このエナジージェルの一部はパラチノースの入った「パワーリキッド」です。100マイルを走るなら半分くらいは「パワーリキッド」にしていますね。トレイルランニングではこちらもパラチノースが主成分の「パワードリンク」をハイドレーションバッグに入れることもあります。ただ、基本となる補給食はエナジージェルと考えています。

DC100マイルのような長時間のトレイルランニングでは、途中で胃腸の具合が悪くなって何も食べられなくなる、といったトラブルがよくあります。どうしたらトラブルを避けられるでしょうか。

滝川さん:僕自身はレース中に気分が悪くなるとか食べられなくなるという経験をしたことがありません。だからそういう悩みが理解できなくてアドバイスもできないんです。

でもレース中にジェルを食べようとしても胃が受け付けない、というのはジェルのせいというよりも身体のエネルギーが枯渇したからかもしれません。人によって体質が違うだろうから、レース以外の練習中に補給食を試しておくことも大事だと思います。

そう、前日にお酒を飲みすぎてレース本番で気持ちが悪くなったという話はよく聞きますよ。前夜の飲酒はほどほどにしましょうね。


2000年台の後半から今日まで、滝川次郎さんの率いるパワースポーツは日本のトレイルランニングの牽引役であり続けています。今回はゆっくり吸収される糖質、パラチノースを成分にした「Challenger」についてお話を聞きました。それは机の上の研究や会議室での打ち合わせからではなく、会社の危機が迫る中で出展先で隣り合わせという幸運から生まれた製品でした。革新的なアイディアはいつもそうして生まれるのかもしれません。

長時間運動していると胃腸の調子が悪くなって補給食を体が受け付けなるトラブルは、トレイルランニングの経験者であれば誰もが見聞きしたことがあると思います。だから、滝川さんが「自分はそんな経験はしたことがない」と即答されたのは意外でした。20年以上エナジージェルを日本のエンデュランスアスリートに紹介し続けている滝川さんですから、ジェルをきちんと想定されたとおりに摂取すればトラブルなど無縁のはず、ということなのだろうと筆者は思いました。滝川さんの声からは、パワースポーツが展開する補給食製品についての絶対の自信を感じました。

パラチノースは各地の大会でブースを出展しています

パラチノースでは今シーズンに各地で開催されるトレイルランニングやウルトラマラソンの大会でブースを出展しています。

新城スパルタントレイルクラシックのパラチノースのブースには、選手だけでなくハイキングの帰りに立ち寄ったという方も。

新城スパルタントレイルクラシックのパラチノースのブースには、選手だけでなくハイキングの帰りに立ち寄ったという方も。

パラチノース100%の補給食「PUREPALA」(ピュアパラ)をはじめとするパラチノースを使った商品を実際に手に取ってその場で購入することができるほか、ブースのスタッフの皆さんにパラチノースについて質問できる機会となります。

「PUREPALA」だけでなく、パラチノースを使った栄養補給食品も入ったお試しセットも買うことができました。

「PUREPALA」だけでなく、パラチノースを使った栄養補給食品も入ったお試しセットも買うことができました。

ここまでは、日本でスポーツに特化したエナジージェルを普及させてきたパイオニアであり、毎年数多くのトライアスロンやトレイルランニングのレースを完走するアスリートとしても活躍している鉄人「滝川次郎」さんへのインタビューでした。

最後にパラチノースメディアがマラソンにエナジージェルをおすすめする理由をおまとめします。

マラソンにエナジージェルをおすすめする理由

マラソンやトレイルランニングは持久力とエネルギーが必要なスポーツですが、最後にエナジージェルをおすすめする理由を使用用途、携帯方法、補給タイミングについて解説します。

エネルギーが補給できる

マラソン中は長時間にわたる運動で、体内のエネルギー源であるグリコーゲンが急速に消費されます。エナジージェルは、高濃度の炭水化物を効率よく補給できるため、エネルギー切れを防ぐ心強いアイテムです。また、消化吸収しやすい形状のため、走行中に摂取しても胃への負担が少なく、快適にエネルギー補給が可能です。必要なときに手軽に補給できるエナジージェルは、ランナーにとって頼れる味方です。

体内への吸収が早い

エナジージェルのもう一つの大きな魅力は、体内への吸収スピードです。液状または半液状の形状により、胃での消化が早く、エネルギーがすぐに体内に取り込まれます。特にマラソンのような持久系競技では、エネルギーの素早い補給が求められるため、多くのランナーにエナジージェルが選ばれる理由の一つです。また、糖質の種類によって吸収速度が異なるため、自身の体調や競技ペースに合わせた選択が可能です。即効性のあるエナジージェルは、マラソンでのパフォーマンス維持に役立ちます。

携帯しやすい

マラソン中に摂取する補給食は、手軽に携帯できることが重要です。エナジージェルは、小型で軽量なパッケージ設計が特徴で、ポケットやランニングベルトに入れても邪魔になりません。また、走りながらでも手軽に摂取が可能なタイプも最近では出てきています。エナジージェルは、効率的にエネルギーを補給しながら持ち運びの負担を最小限に抑えるため、ランナーにとって最適な選択肢です。

エナジージェルの「補給タイミング」

エナジージェルを最大限に活用するには、補給タイミングが重要です。マラソンでは、エネルギー不足を防ぐため、スタート前やレース中の定期的な補給が推奨されます。「エナジージェル マラソン」と検索すると、滝川さんの体験談でもあるように、多くのランナーが摂取タイミングを工夫していることが分かります。一般的には、運動開始から30~40分ごとに1本が目安ですが、自身のペースや消耗度に応じて調整することが重要です。エナジージェルの種類によって吸収速度も異なるため、事前に試して自分に合ったタイミングを見つけることが重要です。

吸収速度の違いについて詳しくは以下の記事で詳しく解説しています。

この記事の監修者

DM三井製糖株式会社 宮崎大地

2014年に製糖最大手の三井製糖に入社。
研究者としてパラチノースと糖尿病の研究などに従事。2019年にパラチノースを使用したスポーツ向け商品ピュアパラを開発。
以降パラチノースとスポーツに関するマーケティングに従事。

第一回:補給のカギは吸収のスピードにあり
第二回:小原将寿選手に聞く、実践的なエネルギー補給の方法論
第三回:パワースポーツ代表・滝川次郎さんに聞く、スポーツ中のエネルギー補給の進化(この記事)
第四回:予想外に苦戦するも最後まで動き続けられた・パラチノースで補給しながら香港のトレイルランニングレースを走りました

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01
持続性のエネルギー源

ゆっくり吸収される性質から、持続的にエネルギーを供給できる。
スポーツ、勉強、eスポーツなど、長時間エネルギーが必要な場面に適しています。

エネルギー源の吸収と放出を示すグラフ。砂糖・ブドウ糖は短時間で急激にエネルギーを放出し、パラチノースは長時間にわたり持続的にエネルギーを供給することを示しています。
02
植物由来の天然素材

パラチノース®は、てん菜から作られた砂糖を酵素変換したもので、
自然界では、はちみつなどに微量に含まれる糖質の仲間です。

酵素の力を使って砂糖から生成
03
すっきりとした甘さ

すっきりとして甘すぎず、
飲みやすい味です。

料理や飲料などに使用しても
素材の味を邪魔しません。

コップを持っている写真